2015年12月25日金曜日

ATMレッスン体験者さまのお声 その1

メリークリスマス⭐︎
みなさまどんなクリスマスをお過ごしでしょうか?

京都は西陣の路地裏で、フェルデンクライスをしている アカリ です♩

この日体験してくれた方は、フェルデンクライスATMレッスン(注1)初体験だったんですが、、

終わった後に、次の一言をいただきました!

「自分の発見!!自分と対話!!」

`フェルデンクライス`をはじめて知った方には、どういうこと?!と思う方もいらっしゃると思いますが、かなり的確にフェルデンクライスの本質を1度目のレッスンで体感してくださっていました(注2)。

以下にレッスンの詳細と感想を記載させていただきます。

少し長くなりますので、お手洗いや用事を済ませてリラックスして、読んでくださってる方もまるでレッスンを受けてるかのように、イメージしてながら読んでもらうといいかもしれません⭐︎

♫*:..。♡*゚¨゚゚・それでは、レッスンスタート〜♫*:..。♡*゚¨゚゚・

今回の体験者さまは、普段筋トレをしているとのことで、まず次のことを伝えました。

「ゆっくり、軽く、小さく動かしてください」
「イメージだけでもいいんで」

体験者さま「ん?どうゆうこと?」 

「普段と同じ様に使ってしまうと、気付きが起きにくいんです。例えば、積み重なった重い本を手に持っていて、そこに蝶が止まっても気づきませんが、何もない状態だったら感じ取ることができますよね?そんな感じです。」

体験者さま「へーなるほどね!うん、とりあえずやってみよ!!」 
我ながら説明下手・・。潔い方です。

「では、仰向けになりましょう。床に接している身体を感じて。 かかとの重さは左右同じですか?右が重い人、左のが重い人、よくわからない人、どれもOKです。自分はどんなかんじなのか、ゆっくり観察していってみましょう。つまさきの向きはどうでしょうか?
そこから、ふくらはぎ、ひざ裏、骨盤、背骨の一つ一つ、左右の肩甲骨、腕、体全体のフォルムを感じてみましょう。床についてるところついていないところ、もし自分を魚拓のようにスタンプしたら、どんな人型が出来上がるでしょうか。このイメージは普遍的なものでしょうか。今の感じをただ感じて。レッスン終了後との違いを比べてみましょう。」

これはスキャニングといって、レッスンの最初と最後に必ず感じてもらいます。
最初はよくわからなくても、やるたびに感覚が高まっていきます。
痛みの軽減やパフォーマンスの向上はこういった、自己の気づきの積み重ねによって起こります。

「では、両腕を頭上の床の上に楽におきましょう。間隔を取って。疲れたらいつでも自分のタイミングでおやすみを取ってくださいね。」

これも私がフェルデンを好きなポイントの一つ。
よく頑張りすぎて怪我をしてしまう人いますよね。
本質を飛ばしてはいけないんです。自分で限度を知ることが、何よりの`改善の鍵`なのです。もちろん、日本は頑張る・努力する美学があり、それがなければ今の日本の技術は生まれてないかもしれない。でも時には、そのやり方がよくないこともあるのです・・・。せめてこのレッスンの中では、それを手放してみましょうね。

「そして、右腕を肩からほんの少しだけ床から持ち上げて、右腕を持ち上げて、そしてまた床に戻しましょう。この動きだけ何回が繰り返していきます。」
「人からみて上がってるのがわかるのではなく、自分で感じられる程度、ほんとに数ミリ、もしくはイメージだけでも結構ですよ。」

忘れていませんか?
「ゆっくり・軽く・小さく 頑張らないで 」
 このように先生の動きの見本はなく、声掛けに沿って、自分で自発的に動きを探索していってもらいます。

動きをしてもらいながら、次のような問いかけを続けます。

「呼吸に注意をはらいましょう。息を吐きながら、腕をあげると動きはどんな風に変化しますか?腕を持ち上げていく瞬間に、少し腕が長くなるような感じはしますか?まるで床を腕が這っていくように。」
「動きをしたら一度必ずニュートラルな位置に戻して、そして次の動きはまた新しくはじめます。」
「機械的にならずに、ゆっくりひとつひとつの動きを味わいましょう」
「歯をくいしばっていませんか?口の中を柔らかく、舌の力を抜くことはできますか?」

「それでは動きをやめて。腕を楽な位置に戻して。」
「身体の左右に違いはありますか? 胸、腕の長さ、顔の感じ。目の大きさ・・・。」 

数分おやすみをとり、左右の違いを感じてもらいます。
おやすみも大切なポイントで、この間に脳が自然に色んな情報を統合してくれます。
ただただボーッとおやすみして、身体の感覚の違いを味わいます。

この後、<うつ伏せで同じ動き→仰向けに戻り右足→右腕と右足同時に→うつ伏せで同じ動き>というような流れで、右側だけ動きをし、左右の違いを再度感じてもらます。

「自分のタイミングで結構です。ゆっくりと好きな方から転がって、起き上がって立ってみましょう・・・。」

あなたはどんな感じがしますか?
足の長さ、身体の柔らかさ。ゆっくり歩いてみましょう。

すると、
体験者さま「全然違うね!何これ!」
 わたしからみてもなんとなく右側だけ柔らかく、手が少し長く、顔の感じがはっきりとして、目が丸く輝いているように見えます。
フェルデンクライスのレッスンではこのように、片側だけ動きを行い、差異を感じてもらうレッスンも多いです。不思議なんですが、片側のいいところを学んで、反対側にも自然に移っていることもあるんですね。(中にはやってない側が良くなる人もいます。)
フェルデンクライスが「学び方を学べる、学習理論」と呼ばれるのもよく分かります。
赤ちゃんが寝返りを打ったり、うつ伏せになって、ハイハイして、転んで、つまづいて、間違いを試しながらも、楽しんで自然に歩けるようになるように。わたしたちは、”教えられなくても”、”自分自身で学んで”、自然に成長していくことができるんですね。

今回は時間もあったので、体験者さまの希望もあり、左側でもレクチャーをしてレッスンを終了しました。終了後の感想は以下になります。
「あのね、なんてゆうかな、、。最初は死んでたよ。身体が。今はね、生きてるって感じだよ!」
「死んでた細胞?眠っていたのかな、それが目覚めた感じだね」
「今日の夜もやってみるよ」
「えっ!これみんなやった?みんな絶対やった方がいいよ!」 
興味のある方は、一連の動きを思い出して、反対側でもやってみてくださいね。
右でゆっくり時間をかけたので、反対側ではさっきより少ない回数でも十分効果があります。 

♫*:..。♡*゚¨゚゚・♫*:..。♡*゚¨゚゚・♫*:..。♡*゚¨゚゚・♫*:..。♡*゚¨゚゚・

 


今回の体験者さまは普段から職場まで毎日歩いたり、自己観察を普段からされていたので、違いの発見が鋭かったのかもしれません。次の日のも早速ウォーキングしながら身体の変化を楽しんでくださった様です。
体験、ありがとうございました!!また次回レッスンするのが楽しみだな〜♩

ちなみにわたしが初めて体験したときの場合、
え?違い?!。。。」
 感覚はひとそれぞれ、一度で感じる方もいれば、10回目ではじめてつながることもある。あるいは数年後に気づいたり・・自分のタイミングでいいんです。自分でみつけだした答えは、自分の中に自然に定着してくれるから。

今回のレッスンは、フェルデンクライス身体訓練法―からだからこころをひらくのレッスン3「動きの基本的特質–腕を対角に伸ばし床から持ち上げる−」をしました。この本はフェルデンクライスの古典といってもいい、2000個以上あるレッスンのうち、基本的なレッスン12個が記載されてます。読む度に新しい発見がみつかる素晴らしい本です。

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(注1)フェルデンクライスメソッドは、プラクティショナーが口頭で動きをナビゲートし、各自が自発的に身体を動かす「ATM(Awareness through movement )アウェアネス・スルー・ムーヴメント」とプラクティショナーが手で触れて身体を動かす「FI(Functional Integration)ファンクショナル・インテグレーション」の2つのレッスンから成り立っています。

(注2) 感覚や感想には個人差があります。一度で大きな変化を感じる人、数回目で感じる人様々です。レッスンによっても相性がある様です。


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